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    イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 2013.9.23<3> 日経ビジネスの特集記事

    • 2013.09.25 Wednesday
    • 21:03
    日経ビジネスの特集記事

    イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 2013.9.23

    16億人を「おもてなし」

    五輪招致のプレゼンで、元フジテレビのアナウンサー、

    滝川クリステルさんが「お・も・て・な・し」を

    フランス語のなかに混ぜて話し、一躍有名になりました。


    今特集記事を読んで、驚いたことがあります(私が知らな

    かっただけかもしれません)。


    日本の文化や歴史に好感や愛着を持っている人たちが多い、

    ということです。


    ホテルに聖書が置いてあるのは、ごく普通のことですね。

    では、コーランが置いてあったり、祈祷する場所を

    確保している、ホテルはあるでしょうか?

    高級ホテルはムスリム(イスラム教徒)向けサービスを

    強化しているそうです。


    訪日する外国人旅行者に占めるムスリムの割合は、

    1割にも満たないそうです。伸びは著しいということです。


    ムスリムが和食を好む理由があります。

    魚介類や野菜を多く使っているからです。

    ただし、工夫が必要です。

    ハラール(食べることを許されている)食品で

    あるかどうか、という点です。


    意外に思ったのは、醤油です。

    アルコールが添加された醤油は、そうでない醤油に

    変える必要があります。


    ハラール認証という障壁があり、飲食店は困惑しているか

    と言えば、必ずしもそうではないようです。

    関西国際空港は、認証を求めるほどシャリア(イスラム法)に

    忠実ではないものの、ムスリムが比較的安心して利用できる

    「ポークフリー(豚肉を含まない)、アルコールフリー(アル

    コールを含まない)メニュー」を準備するよう呼びかけた。

    こうしたメニューは、厳密に言えばハラールとは言えない。

    だが、それぞれの店舗が「現実的に、できる範囲」で

    ムスリムに安心して食事してもらえる環境を作ろうと努めた。

    不完全でも「ムスリムをもてなしたい」という気持ちが

    伝われば、利用の間口を広めることはできるだろう。

    (P.51)



    イスラムを知る9つの「常識」

    このなかから4つ選びました。

    1 断食月に外食産業の売り上げが上がる?

    ラマダンの期間はむしろ、外食産業の売り上げが他の月み

    比べ拡大する傾向がある。

    日中、飲食を慎む分、夜には友人たちとごちそうを囲む習慣

    があるからだそうです。


    2 宗派争いの姿を借りた政治・経済対立

    スンニ派とシーア派の対立は、日本国内では宗派争いという

    捉え方が一般的でしょう。

    ムスリム人口のおよそ85%はスンニ派で、残りはシーア派と

    言われているそうです。ただし、イランやイラクなどでは

    シーア派が多数を占めているそうです。


    「両派の対立は、宗教的な問題ではなく、経済的もしくは

    政治的な問題に起因する」(P.52)ということです。


    3 7世紀に生まれた“新興宗教”

    「最後発のイスラム教は、ユダヤ教、キリスト教の啓典

    (新旧約聖書)もイスラム教の啓典として取り込んだ」(P.52)


    1つ注意すべき点があります。

    「アラビア語で書かれたコーランだけがコーランであり、

    他言語に訳されてもコーランとはならない。翻訳書は

    『注釈書』という体裁を取る」(P.53)ということです。


    4 改宗者は死刑、姦通者は石打ち?

    シャリアをどこまで順守すべきか、その基準には地域差がある。

    コーランは、罪とそれに応じた罰を次のように記述している。

    棄教者には死刑、婚外性行為を行った者には石打ち、飲酒した者

    には鞭打ち、窃盗を働いた者には手首の切断。

    (中略)

    国や地域によってその意義に大きな違いがある。(P.55)


    日本人から見ると、残酷な罰のように感じますが、いかがでしょうか?


    今特集記事を読んで、感じたことは、私たちは「相違点」に

    過度に注目する傾向があることです。「相違点」は認め合い、

    「共通点」にもっと注目すべきだことです。


    あなたは、今回の特集記事を通じてどうような感想を持たれましたか?



     イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 を最初から読む



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    イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 2013.9.23<1> 日経ビジネスの特集記事

    • 2013.09.25 Wednesday
    • 21:02
    日経ビジネスの特集記事

    イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 2013.9.23

    なぜ今 イスラムなのか

    イスラムの世界については、ほとんど全くと言っていいほど、

    知識はありませんでした。


    ですから、本特集を読んでも十分に理解することができなかった、

    というのが率直な感想です。


    サウジアラビヤやクウェートなどの産油国から石油を輸入して

    していることくらいしか知りませんでした。


    まして、シーア派とスンニ派の抗争がニュース番組で報道されても、

    ピンときませんでした。イスラム教の宗派の争いと思っていました。

    でも、本特集を読んで違うことがおぼろげながら理解出来ました。


    このような状況で、今回の特集記事の内容を十分にお伝えすることは

    できないかもしれません。ご了承ください。


    イスラム教とはどんな宗教なのか?

    世界最多の信者を擁する宗教はキリスト教です。

    しかし、向こう数十年、最も大きく人口が伸びる宗教は

    イスラム教だということです。


    ムスリム(イスラム教徒)人口の伸びはすさまじい。

    1990年には約10億人強だったのが、2010年には

    約16億人に増えた。この伸びは衰えることを知らず、

    2030年には21億人に達する見込みだ。(P.30)



    今、大相撲が行われていますが、イスラムの世界から相撲の

    世界に飛び込み、入幕した力士がいましたね。

    スポーツニュースで取り上げられた時、「ラマダン」という

    言葉が出てきました。

    「ラマダン」とはどういうものなのか?

    ヒジュラ暦(イスラム暦)の「9月」を表す。同暦では

    9月は29日〜30日間あり、この時期にムスリムは断食

    する。この言葉自体に「断食」の意味はない。(P.51)


    ラマダンの期間は一切、水を飲むことも、食事をとることもできないか、

    というと、決してそうではないそうです。


    日の出から日の入りまでの時間は断食しなくてはなりませんが、

    日の入り後の夜間は食事することができるそうです。

    もちろん、アルコール類はラマダンの期間に限らず、禁じられています。


    「イスラム」と「欧州」を結ぶ懸け橋として注目されるのは、

    2020年オリンピック開催の候補地、イスタンブールを首都に持つ、

    トルコです。

    トルコが要衝となる理由について、ザフェル・チャーラヤン経済大臣は

    次のように語っています。

    多くの日本人はトルコの「位置」の利点に気づいていないようで

    残念だ。トルコから航空機で4時間以内に到着できるのは56カ国。

    ここに人口15億人が住み、世界の所得の3分の1、24兆ドル(約2400兆円)

    が集中する。北アフリカや中東とはイスラム教の価値観を共有。

    欧州連合(EU)とは関税協定などによって経済的な結びつきを

    強めている。中央アジア諸国とは民族的なつながりもある。

    その結節点にあるのがトルコだ。(P.34)


    トルコが西のゲートウェイとすると、東のゲートウェイはマレーシアです。

    その理由は2つあります。

    1つは、人口はおよそ2900万人と決して多くはありませんが、

    国民のおよそ7割がムスリムであるからです。

    もう1つは、ハラール(アラビア語で「許された」を意味する。

    例えば神が「食べてよい」とした食べ物はハラール。逆に

    許されないものは「ハラーム」と呼ばれる。(P.35))な食品

    を製造する企業の誘致に力を入れているからです。


    ハラールの食品産業の市場規模は莫大です。

    マレーシア第3次産業マスタープランは、世界のハラール

    食品産業の市場規模を5470億ドル(約54兆7000億円)、

    医療用品や化粧品などの非食品分野は1兆5530億ドル

    (約155兆円)と推計する。(P.35)



    次回は、イスラム圏の市場に切り込んでいる日本企業の奮闘ぶりと、

    イスラム金融の独特な考え方などについてお伝えします。





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    イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 2013.9.23<2> 日経ビジネスの特集記事

    • 2013.09.25 Wednesday
    • 21:02
    日経ビジネスの特集記事

    イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 2013.9.23

    「入場券」さえあれば

    イスラム版トレーサビリティー

    ハラーム(許されていないもの)の成分が、食品に含有されている場合、

    どのようにして排除するのか疑問に感じました。

    ハラールマークというものが、管理体制について専門機関が

    審査して付与するそうです。


    この審査について、マレーシア大正製薬の井田聡氏は、

    「審査は非常に厳格だ」と言っています。

    審査の流れを見てみましょう。

    審査は、書類検証から始まり、査察官が製造ラインを

    実際に検分。原材料がハラール認証を取得しているかどうか、

    取得していなければその原料がハラールかどうかまで

    調査する。(P.41)



    イオンは、ハラール認証の「相互承認」の仕組みを

    活用しているそうです。

    「相互認証」とは、いかなるものでしょうか?

    生産地と販売地が異なる場合、あるいは複数国に

    輸出する場合、それらの国々すべてで認証を取得するのは

    煩雑だしコストがかかる。こうした弊害を防ぐために、

    認証団体はお互いに提携している。提携している団体同士

    であれば、互いの認証をもって、自分たちのハラール認証と

    同等と見なす。(P.42)



    イオンは、この仕組みを活用して、世界中のイスラム国、

    非イスラム国からハラールな原料を調達して、マレーシアで

    PB(プライベートブランド)商品を販売しているそうです。


    「ハラールへの取り組みは、トレーサビリティー(生産履歴の

    管理)の確保。やっていることは日本と同じだ」、とイオンの

    宮瀬浩至社長は述べています。(P.42)


    イオントップバリュ―が担う戦略は、

    ハラール認証という「入場券」付きの食品を世界から集め、

    PB商品として開発し、イスラム圏市場で売る――。

    (P.43)




    「利子」なき世界で稼ぐ

    イスラム金融でわかりにくいのは、利子を取ってはならない

    という教えです。


    コーランに「利子」の取得を明確に禁じる一節があるそうです。

    日経ビジネスは、イスラム金融について、クルマの売買を例にとって

    解説しています。

    100万円のクルマを買いたい人がいたとする。利用者は100万円を

    借りてクルマを買い、例えば月々10万円ずつ11回で返済する。

    返済総額110万円のうち、元本を超える10万円が「利子」だ。

    一方、イスラム金融の場合、利用者の代わりに金融機関がまず

    クルマを100万円で買う。これを110万円で利用者に転売する。

    利用者は月々10万円を11カ月かけて支払う。金融機関の利益は

    同じく10万円。ただし、この10万円は「利子」ではなく、

    転売時の「売買差益」となる。(P.44)



    こうしたイスラム金融の規模は拡大し続けているという

    ことです。



    次回は、日本に対し憧れを抱くムスリムの人たちをどのような

    「おもてなし」で迎えるのか。そして、イスラムを知る9つの

    「常識」についてお伝えします。




     続きを読む


     イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」 を最初から読む



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